2011年7月のFMICS |
大学等の研究者に交付される主要な補助金として「科学研究費補助金」(かけんひ)があります。年間に2,633億円(平成23年度)もの金額が、文部科学省やその外郭団体である日本学術振興会を通じて交付されていますが、こうした研究成果の社会還元・普及事業の一環として、小学5年生〜高校生(一部は保護者等の見学も可能)を対象とした研究成果の体験プログラムが「ひらめき☆ときめきサイエンス 〜ようこそ大学研究室へ〜 KAKENHI」です。
この事業は平成17年度より始まり、日本学術振興会の委託を受けた全国の大学等の研究機関が実施しているもので、私の所属する横浜市立大学でも毎年実施しています。
横浜市立大学の今年のプログラムは、「3Dで体験!インフルエンザとタンパク質」と題し、鶴見キャンパス(理化学研究所横浜研究所との連携大学院)を会場に、7月30日(土)に開催。朝10時から昼食をはさんで夕方16時30分まで、「タンパク質の結晶作製および観察」 「X線装置を用いたタンパク質結晶のデータ測定」「タンパク質結晶のデータ解析」「タンパク質の立体構造を体験」「タンパク質の立体構造と抗ウイルス(タミフル)剤の体験」 といった実習を行います。 v 新型インフルエンザに対抗する最先端の科学技術研究を行っている研究室の4人の教員が担当し、3Dメガネを使って、ヒトが病気になる原因であるタンパク質の立体構造(形)解析から得られた情報を基に、治療薬がどのようにして作り出されるのかを体験する、贅沢なプログラム。対象は中学生20名・高校生20名で、ご家族や学校関係者の方の見学も可能です。申込は7月11日(月)締切です。
この他、北は北海道から南は沖縄まで全国各地の大学・研究機関で、7月から来年の1月にかけて200を超える様々なプログラムが実施されます。自然科学・工学系の分野が多いものの、「社会貢献で世界を変えよう!〜ビジネスで『国際協力』〜」(東京大学)、「俳句・連句からアニメーションを創作しよう!!−文学と美術のコラボレーション−」(金沢学院大学)、「明治の京都へタイムトラベル〜デジタル地図と古写真を使った京都探検〜」(花園大学)といった、人文・社会科学系のテーマもあります。
高校生の大学選びの機会としてはオープンキャンパスが普及していますが、より本格的な研究活動を体験出来る貴重な機会として、周囲の中学生や高校生にお勧めしてください。こうした外部の体験型プログラムへの参加を、大人が後押ししてあげる事は大切です。
(出光 直樹)
元気、勇気、自信、思いやり、優しさ、頑張り、これは目に見えないし、手に掴めないモノです。では、私たちがこれを感じるのは何でしょうか。古来からの五感の分類による五種類は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさします。しかし、実際には私たちの周りには五感以外のモノが大半を占めている事に気づくはずです。こういう五感以外のモノを、一般的には第六感というようですが、私はこれを大きな意味の「気」と呼んでいます。
人によって違うと思いますが、元気は、いつもニコニコ大きな声で話す人の気です。思いやりは、相手を考えて行動する人の気のことです。様々な気の中で、多くの人が悩んでいることのひとつに「自信」があります。
「自信」は、一体どこにあるのでしょうか?
ここからは、論理的根拠などまったくない私の考えとして話をさせていただきます。
自信がある人とない人の差は何でしょうか?
人から見て自信を持っている人が、その自信がなくなることがありますか?
そのすべての自信は一体どこにあるのでしょうか?
私が言える事は、自信とは人の心の奥底にある“自信袋”(見た事ありません)という袋に「あったかさ」、「ありがとう」、「感謝」、「スゴイね」、などの言葉を沢山貯めた時に「自信という種」に変換され、自然に「自信の芽」が育ち“自信袋”が満たされると思っています。
とはいえ、自信のあるすべての人に、そんなステキな言葉を人から沢山言われたのか?というと、そんなことはあり得ません!とキッパリ言えます。では「自信」はどうして、そんな人にもあるのでしょう?
答えは、簡単です。自分を好きになることしかありません。自己肯定感が高まる事で「自信」が生まれるのです。でも「そんなことはわかっていてもなかなか出来ないから困っているのです」と言われそうです。ですから、前回書いた「褒める門には福来る」を読み直して下さい。「朝、起きたお前はスゴイ!朝ごはんを食べたお前はスゴイ!ペットに餌をあげたお前はスゴイ!花に水をあげたお前はスゴイ!」と日頃の、自分の行動の一つひとつを褒めて下さい。これを実行出来れば、自分の“自信袋”にいつの間にか、自信が貯まってくることに気づくはずです。“自信袋”が満たされると「自信」は自然と身体の隅々に行きわたります。そうです。結局は、「自信」とは人から与えられるものではなく、自ら絞り出すものなのです。それでは「靴をはいたお前はスゴイ!歯を磨いたお前はスゴイ!」と自分に言葉かけをしましょう。これだけで、自信溢れる自分に気づくはずです。すべては、ダメだ、出来ないと悲観している自分との戦いなのです。
(秋草 誠)
厳しい時代を切り拓き、大学の明日を創る「人財」として、大学職員の担うべき役割を探るために、大学職員の視点から捉えた求められる能力について試行的にアンケート調査を実施しました。
2010年11月から2011年5月にかけて、入職3年未満の可塑性と可能性が期待される大学新入職員と、即戦力として職務経験で培った専門的な技術や知識、円滑な人間関係を構築する能力が期待される中途採用職員を対象とし、両者の共通するものと違いを明確にするために、同じ質問項目で調査しました。それぞれ100人前後の回答をいただき、調査結果については、人材育成学会、大学教育学会でそれぞれ発表をしました。
「後輩が仕事をする上で必要であると思われる能力」についての回答は、1位は両者とも「コミュニケーション力」でしたが、新入大学職員の2位は「積極性」「正確性」3位は「協調性」、一方、中途採用職員の2位は「専門性」3位は「柔軟性」と「主体性」でした。
今月は、新入大学職員と中途採用者職員に求められる能力について整理し、少子化、経済不況や震災への対応など、大学を取り巻く環境が厳しさをます中で、大学を支えるべき大学職員に期待される役割と求められる能力=職員力についてじっくりと語り合います。
夏休みの自己研鑽のためのヒントが期待されます。お仲間をお誘いの上、ご参加ください。
【日時】 | 2011年7月23日(土) 午後4時〜7時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階307教室 |
【テーマ】 | 高等教育の明日を語り合う−1− |
【スピーカー】 | 大竹 秀和 (立教大学 教務部教務事務センター) 菊地 勇次 (文部科学省 国立大学法人支援課) 米田 敬子 (日本私学経営活性化協会 研究員) 司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学アドミストレーション研究科教授) |
【参加費】 | 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、大局的視座からじっくりと展望し、大いにディスカッションをいたします。
■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
■第二部として高等教育問題研究会・FMICSの30周年に向けて、FMICS人の中のFMICS人には「FMICS温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を30分間程度で語って頂きます。
【日時】 | 2011年7月27日(水) 午後6時30分〜8時 + 懇親会 |
【会場】 |
桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階301教室 (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 会員500円 非会員1000円 学生(会員・非会員問わず)300円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。
●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。
●前回6月12日(日)の参加者数は、懇親会から参加の方を含めて7名。中小企業にフォーカスした就職読本の企画案、短期高等教育の魅力とチャレンジ、大学の国際化の意義、、戦後大学論にみるキャリア教育論の萌芽、大学における原子力関係学科の消長、フリーペーパー『京王・井の頭沿線 みんなの大学』の魅力、大人のオープンキャンパス参加の作法、筑波大学「大学マネジメント講義」の振り返り、ルール破りをしている事が疑われる学生への向き合い方、といったトピックスがよせられました。
●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。
●資料(コピー)は15部程度お持ちください。
【日時】 | 2011年7月22日(金) 午後7時〜8時50分+懇親会 |
【会場】 |
横浜市山内地区センター 1階 会議室1 (東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 100円(会員・非会員問わず)+懇親会3000円程度(収入による増減あり) |
【申込先】 | 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html *お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。
●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。
【日時】 | 2011年8月3日(水) 午後6時〜9時+食事会 |
【会場】 | 日能研 恵比寿ビル |
●初めて参加される方は、 mail2011(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。
【日時】 | 2011年8月20日(土) 午後4時〜7時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス |
【テーマ】 | 高等教育の明日を語り合う−2− 就活早期化是正と企業の倫理検証を点検する |
【テーマ】 | 大学と日本の明日へ |
【日時】 | 2011年8月26日(金)13:30 〜 27日(土)16:30 岐阜駅解散 |
【会場】 | (昼の部) ネットワーク大学コンソーシアム岐阜・岐阜駅サテライト教室
(夜の部) 関市洞戸大野 東海坐禅道場 |
【主催】 【後援】 | 高等教育問題研究会(FMICS)名古屋 ネットワーク大学コンソーシアム岐阜 |
【プログラム】 | ●昼の部 13:00〜16:00(岐阜駅サテライト教室)
司会 佐藤 雅史 (時事通信岐阜支局長) 挨拶 加藤 直樹 (ネットワーク大学コンソーシアム岐阜幹事長・岐阜大学教授) 解題 菊地 勇次 (文科省高等教育局国立大学支援課係長) 講師
●研修1 18:00〜20:00(長良川鵜飼い事務所 17:30集合) 長良川鵜飼観光(夕食)
●夜の部 22:00〜23:00(東海坐禅道場 ) 講師
●オールナイトの部 24:00〜朝まで 参加者全員発表(1人10分・レジュメ必要) ●朝茶 源氏香の間・有楽流茶道点前にて ●朝食 せきや ●研修2 佐藤一斎・林羅山ゆかりの地・恵那市岩村散策 |
【参加費】 | 昼の部1,000円 夜の部1,000円
※オプション 夜:鵜飼6,000円 翌日:岩村3,000円(実費) |
【事務局】 | 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 学生課 058-278-4189) nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp |